サイズ表は必要です。でも、サイズ表だけでお客様の不安が消えるとは限りません。
お客様が最後に知りたいのは、「この商品のMサイズは、実際にMらしいのか」です。寸法上は合っていても、肩が詰まる。丈が思ったより短い。ウエストは合うのにヒップがきつい。こうした不安は、サイズ表よりも購入者の声に近いところで解けます。
お客様はレビューで「サイズ感」を探しています。
Baymard のアパレルUX調査では、レビューの中で全体的なフィット傾向を見つけにくいと、お客様がサイズを誤って判断したり、購入を見送ったりする可能性があると指摘されています。レビューは信頼材料ですが、数が増えるほど探す負担も増えます。
「2,000件のレビューがあります」は、安心材料であると同時に、作業を増やす表示でもあります。お客様が知りたいのは、すべての感想ではありません。まず知りたいのは、この商品が小さめ・ちょうど・大きめのどちらに寄っているかです。
サイズ表は「寸法」、フィット投票は「実感」を伝えます。
サイズ表は、バスト・ウエスト・肩幅・股下などの寸法を伝えるためのものです。これは購入判断の土台です。Baymard も、アパレル商品では十分なサイズ情報を提供する重要性を繰り返し示しています。
ただし、寸法は商品の一面です。伸縮、厚み、シルエット、着る人の好みで、同じ数値でも実感は変わります。だから、サイズ表の横に「購入者はどう感じたか」を置くと、判断が立体的になります。
- サイズ表: 商品が何cmかを伝える
- モデル着用情報: 体型と見え方の基準を作る
- フィット投票: 購入者の実感を集約する
3つは競合しません。むしろ、同じ不安を別の角度から支えます。
レビュー本文に埋もれた情報は、存在しないのと近い。
「レビューを読めば分かる」は、運営側の視点です。お客様は商品ページで、サイズ、色、在庫、配送、価格、返品条件を同時に見ています。その中でレビュー本文を何十件も読み、サイズ感だけを拾うのは負担です。
見せ方はシンプルで構いません。たとえば、商品ページに次のような集計を置くだけで、判断の入口ができます。
- 小さめ: 18%
- ちょうど: 67%
- 大きめ: 15%
この表示があると、お客様はレビュー本文を読む前に大まかな傾向をつかめます。レビューは深掘り、投票は入口。役割を分けると、商品ページは読みやすくなります。
どの商品から始めるべきか。
全商品に一度に入れる必要はありません。最初は、サイズ選びで迷いやすい商品から始めます。
- 返品理由に「小さい」「大きい」が多い商品
- レビュー本文にサイズ感の記述が多い商品
- お問い合わせでサイズ相談が多い商品
- 伸縮・厚み・丈感で印象が変わる商品
ここで集まった投票は、お客様だけでなく運営側にも役立ちます。「小さめ」に偏る商品は、サイズ表・商品説明・モデル着用情報のどこかに補足が必要かもしれません。投票は接客であり、商品ページ改善のサインでもあります。
小さく始めるなら、3択で十分です。
最初から細かいアンケートにする必要はありません。入力項目が増えるほど、お客様は答えなくなります。アパレルの商品ページなら、まずは「小さめ・ちょうど・大きめ」の3択で十分です。
大切なのは、個人情報を集めることではありません。次のお客様がサイズを選びやすくなる程度の、軽い実感を集めることです。短く、分かりやすく、商品ページの邪魔をしない。これが続く仕組みになります。
サイズ表の次に整えるべきもの。
サイズ表があるなら、次に整えるべきは「実際どうだったか」の見せ方です。お客様は、ブランドの説明と購入者の実感を合わせて判断します。どちらか一方ではなく、両方が近くにあるほど、迷いは減ります。
Mitasu for Apparel は、サイズ表・モデル着用情報・フィット投票を、Shopifyの商品ページにまとめて表示できます。テーマを大きく触らず、商品ごとのサイズ不安を少しずつ減らすための仕組みです。
出典: Baymard — 5 UX Best Practices for Apparel E-Commerce; Baymard — Apparel: 10 Best Practices on Sizing; Shopify — Sizing Charts: How to Make a Size Chart; Shopify — Ecommerce Returns Management.